ねぶた初心者の体験から

(1)ねぶたを見に行くには?
表題のページにも書きましたが、首都圏からねぶたを見に行くとなると宿泊、それも青森市内に近いところが必須ですが、この時期の青森に個人、特に一人でホテルを手配するのは不可能でしょう。ツアーで一緒だった方も電話やインターネットでトライしたけれどだめだったと言っていました。
そうなるとやはりツアーを利用するしかありませんが、普通の東北三大祭り・・・とか銘うったツアーは高額だし、二人以上しか想定していません。その点、今回参加したクラブツーリズムの「おひとり参加の旅」は私にはうってつけでした。

(2)会場の混雑はどのくらい?
今回観た場所での混雑は予想していたほどではありませんでした。浅草サンバカーニバルや祇園祭の山鉾巡行と比べたらかなりの余裕です。下の写真は開始30分前。最前列は確かにイス席などで埋まってはいるものの、後ろに立てばなんとかなりそうですし、踏み台などを使えば万全でしょう。(私の観た位置はオフィシャルサイトの運行マップの(F)のあたりですが、青森駅に近い(D)の辺りは「大変混み合いますので他の場所で・・・・」と注意書きがありますから、足の踏み場もないような混雑なのかもしれません)

そう言えば普通の祭でよく見かける脚立を持った人は(ほとんど?)いなかったように思います。また祭も五日目のためか、よく観客やアマチュアカメラマンの視界を遮る報道陣も全くいませんでした。

(3)桟敷とかイス席はどんな様子?
ところで、ねぶたを見物する桟敷ってどんなものなのでしょうか?イス席は上の写真でおわかりのとおりパイプ椅子を並べただけ。後列では写真を撮りにくいでしょうが、最後列なら立ち上がってしまえばいいだけ?桟敷は下の写真で、これはかなり本格的な造りですが、もっとずっと低い、道路とあんまり高さが変わらないような桟敷もあるようです。


(4)写真の撮りやすさは?
アスパム(青森県観光物産館)周辺の「ラッセランド」にあるねぶた小屋に置かれているときのねぶたの撮影は特に問題ありません。そして難しそうな夜のねぶた運行ですが、これも予想よりずっと写真は撮りやすかったです。
暗いし動きがあるので無論ISO感度は相当上げなければなりません。私は今回2000で撮ってみました。これだと特にアッフではねぶたの灯りがフルに効くので1/200秒くらいのシャッタースピードが確保されます。これなら手ブレ、被写体ブレの心配もありません。また、ISOを上げても明るい被写体なのでノイズはほとんど気になりません。手持ち撮影可能なので、ビデオがあれば三脚はビデオ用に使えます。

(5)レンズの焦点距離はどのくらい?
35ミリフルサイズ換算で28−300ミリあればほぼカバーできると思います。私はAPCサイズのEOS50Dで18−250ミリと、40Dに10−20ミリの超広角を付けた2台持っていきましたが、18−250ミリで用が足り、10−20ミリの出番は殆どありませんでした。確かにねぶたは大きいですが、目の前に来ることはあまり無いので超広角までは必要ないでしょう。

(6)ストロボの使用は?
好みにもよりますが、ねぶたはやはりストロボ無しのほうがいいのでは。特に私はストロボがあまり好きでは無いので、ねぶたを撮るときは使いませんでした。但し、ハネトやお囃子の人が近くに来たときはやはりストロボを使わないと被写体ブレが大きくなってしまいます。

(7)ホワイトバランスは?
オートでいいのでは無いかと思います。「白熱電球」に合わせて撮ってみたところ、下の写真のように多少青白くなってしまいました。最近のことなのでねぶたの中の灯りも白熱電球ではなくLEDが使われているかもしれません。なお、太鼓を載せた台にかなり強い照明が付いている場合もあり、照明によっても色が変わります。

「白熱電球」

AUTO