2003年3月21日、CANONから新型一眼レフデジカメ「EOS 10D」が発売されました。前回D60は見送りましたが、今回はかなりの性能アップと大幅な価格引き下げがあったので、予約を入れて20日の夜には入手。早速試し撮りしてみました。ざっと印象をまとめてみると以下のとおりで、今まで使っていたD30と比較して確かに大幅に改善されていました。 (1)オートフォーカスの改善 D60でも改善が見られなかったらしいですが、今回は「劇的」はオーバーにしても、明らかに性能が向上して、モタツキによるストレスはほとんどなくなりました。 (2)明るい絵です D30では白トビが時々生じるためか、オートの露出はかなりアンダー目でしたが、10Dでは白トビが皆無に近く、今までの感覚では露出オーバーではないかというくらい明るい絵になりました。 (3)白がきれいに出ます このため、民間航空機のように白い被写体は非常にきれいな白が出ます。またレタッチをかけても 白が崩れませんので、とても「強靭な白」になった感じです。 (4)人の肌の色もきれい 人の肌の色も、D30では暗い上にアンバーがかかって、どうしてもくすんだ色合いでしたが、10Dではレタッチをかけなくても非常にきれいな肌色が出ます。 (5)自然な色合い D30は暗めの露出もあり余計濃密な色合いに感じました。またノイズが極めて少ないので「コンピュータグラフィックスのような絵づくり」とも言われ、私はその部分は好みに合っていましたが、10Dはちょっと淡白な感じです。(こちらのほうが自然なのでしょうが)このため、現像パーラメータで1ステップ濃度を上げてちょうどいいように思います。 (6)相変わらずノイズレス ノイズは10Dも非常に優秀。以下にアップした試作フォトでもうっかりISO800にセットしたまま明るいところで撮影してしまったものがありますが、A4サイズ用紙にプリントしても私なんかにはわからないレベルでした。 (7)モニターが明るい 背面のモニター画面も非常に明るく見やすくなりましたが、今までの感覚からすると明るすぎて実際以上に露出オーバーに見えるときがあります。拡大表示は非常に操作しやすくなりました。 (8)立ち上がりもまずまず スリープ状態からシャッター半押しでの立ち上がりも、かなりレスポンスがよくなりました。 (9)画質は「ノーマル」で十分 画質は「ファイン」もありますが、「ラージ(3072×2048)」サイズでは1ショット2〜3メガバイトになります。「ラージ/ノーマル」なら1〜1.5メガ。これだってA4サイズにプリントしても、虫眼鏡ででも見ない限り、私などには違いがわかりません。 以上、総合的に見て 私にとっては10D購入は大成功でした。別にCANONに義理はありませんが、CANON用交換レンズをお持ちのフィルムカメラ派の方にも是非お奨めしたい、またD30を既にお持ちの方も(D60はわかりませんけど)買って損は無いカメラだと思います。以下に、D30との比較など試作フォトを何枚かアップしました。 |